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Identity / Credoネクストエナジーの約束

初めに

“森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名のハチドリだけはいったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」”

(出典:「ハチドリのひとしずく」辻 信一監修 光文社刊 2005年)

これは、南米のアンデス地方に昔から伝えられてきた小さな物語です。

ハチドリは、生き残るために、太古から進化し続けた鳥。
えさとなる花の蜜を吸うために長く伸びたくちばし、蜜を獲るときに空中でホバリングできるように発達した胸筋や心肺機能。彼らは、与えられた環境の中で生きていくために、体を独自に進化させてきました。
それは同時に、彼らの子孫が生きていくための進化でもありました。

ハチドリ ハチドリ

私たちの責任

祖先から、親を通して、子供へ。その子供を通して、子孫へと。人間は、祖先から代々命を継いで来ました。社会を継いで来ました。そして、今の私たちがあります。

ならば、自分が受け継いだ命、受け継いだ社会を、たとえほんのわずかでもいいから、自分の代でさらに進化させて次に引き渡すこと。次の世代が生きやすい社会を彼らに引き渡すこと。それが、生物本来の生き方であり、今を生きる私たちの責任であり、存在意義なのではないでしょうか。

会社のあり方もまた、同じです。

私たちグループが存在する意味、成長する価値も、そこにある、そう考えます。

私たちは、生物本来の生き方を選択する。
命あるものとして、命を継ぐ者として。

私たちは、後の世代のために生きる。
そのための仕事をする。
その仕事で他者と競い、一番前を歩く。走る。切り拓く。
そして、いつか、次の誰かがその道を歩く。そうして命と社会を継いでいく。

私たちはそんなふうに生きる。

だから私たちは、約束します。
私たちは、後の世代のために生き、後の世代のために仕事をします。
未来という大きな財産を、後の世代に引き渡すため。
祖先から、親を通して、子供へ。その子供を通して、子孫へと。
命と社会を継ぐ者として、その責任を果たすための仕事だけをします。
そして私たちは、その仕事で、大きく成長し、社会の在り方を、社会の価値観を、後の世代のために生き、後の世代のために仕事をするのが当然の社会へと変えていきます。
変革者として、この時代を変えていきます。

私たちネクストエナジーが挑戦するもの。
約束を果たすためにすべきこと。
それは命と社会を未来に継ぐ仕事。

一つは、自然エネルギーの普及を軸とした、地球温暖化を回避するための事業
一つは、生命の存続に必要な、水と食糧を確保するための事業
一つは、社会の存続に不可欠な、インフラストラクチャ―を保全するための事業

私たちはこれらの事業で、後の世代への約束を果たします。

世代のイメージ 世代のイメージ

Identity

私たちは何者なのか。私たちは、私たち自身を、こう定義づけます。
信念と、目標のもと、ずっと変わらない私たちでいるために。

私たちのお客様は、地球上でエネルギーを使って生活する、すべての人々です。
中でも、誰かのより良い未来・将来を真剣に考える人は、私たちの心強い応援団です。でも、もっと普通の、というか、経済合理性でエネルギーを選択するすべての人を、私たちは、私たちの事業を通じて、お客様に変えていきます。私たちは、自然エネルギーを、すべての人に、当然選択されるエネルギーにしていきます。
私たちは常に未来志向で考えています。未来志向で考えると、新しい発想、独自の発想が生まれます。
私たちは、それらを形にする力を持っています。それは、誰にも負けない力です。
私たちの事業は「自然エネルギー」です。「自然エネルギー」を基幹エネルギーにする、つまり、他のエネルギーよりも多くの人に選ばれるエネルギーにする。そのために、私たちは様々な仕事をしています。究極のところ、私たちは自然エネルギーを最もリーズナブルなエネルギーにするための事業をしています。
誰もが望む「次の世代の安心」。安心で持続可能なエネルギーである自然エネルギーを、できる限り近い将来に基幹エネルギーにする、そんな時代のシフトを、私たちはどんどん加速させます。安心な未来が訪れる「予感」を、「実感」に変えていきます。それが、私たちが皆さんにお届けする価値です。
私たちは、革新をもたらす志と、あきらめずに挑戦し続ける情熱、そして、チャレンジを一つ一つ形にして進んできた実績があります。だから、私たちは時代を変えられる、そう言い切れるのです。
また、私たちは「個」を大事にします。そして「個」と「個」の結びつきを大事にします。まるで、糸と糸とを織り合い、一枚の強く大きな織物をつくるように、「個」と「個」を織り合うことで、大きな力を生み出します。重いものを支えるのも、大きなものを包むのも、強く大きな織物だからできる。私たちの全員がそれを知っています。

そんな私たちネクストエナジー。
私たちは信念で持続可能な社会を実現する集団です。
そうあり続けます。
それを皆さんに、そして自分自身に、ここで約束します。

Credo

クレドはネクストエナジーの基本的な信条です。どうしてもこの信条に合意できない、又は実行する努力ができないスタッフは自らこの職場を離れます。そのことが自分自身のためであり、ほかの人のためでもあるからです。

私たちはミッションとビジョンを常に念頭に置き、楽しみながら実現していきます。
私たちのミッションは、永続できる社会の構築に貢献することです。ですから、私たちが行動する時、又は関係者が行動するときなどは常に環境負荷について考え、効率と環境負荷とのバランスを保ちながら、最小限の環境負荷で行動します。
私たちは会社レベルでも、又個人レベルでもNo.1ではなく「Only One」を目指します。「私たちの会社でしかできない事業」を行うことを目指し、「その人だからできる仕事」をすることを目指します。互いのOnly Oneを尊重し、結集することで会社のOnly Oneを実現します。
私たちは常に人間力(人格的な力)と能力を高めるために努力を惜しみません。積極的に人と会い、本や新聞を読み、情報の収集はもちろん、人格的に成長できることがあれば積極的に取り組みます。
私たちは誰に対しても必ず約束を守り、常に信頼を得ます。信頼がなければ、一切の仕事ができないからです。時間についても同じで、重要な打ち合わせの時間や出勤時間についても必ず守ります。どうしても守れない場合は、相手先に連絡を入れます。「連絡は信頼なり」です。
私たちは常に志、目標を持ちます。将来はどんな人間になるのか。 10年先はどうか。そのために今年は何をやるのか。今月はどんな行動をするのか。今週中には何をやってしまうのか。今日はどうするのか。
「志は気の帥(すい)なり」です。志、目標があれば情熱や気力が自然と出てきます。
私たちは常に良い行動を取るように心がけ、少しずつより良い人になれるよう努力します。それは、良い人になると目線が変わり、良い人、良い物、良い事業が見えるようになってくるからです。温かく人と接したり、ちょっとした手助けをしたり、少しでも親孝行するなどして自分自身を良い人間に近づけていきます。
私たちが人の役割を考えるとき、必ずその人の「自適」を意識するようにします。「自適」とは、自然に行かんと欲するところへ行かせるという事です。その自適から「思い」が芽生え、その思いが成長していくことで事業の成功へと繋がるからです。事業を成功させられるかどうかは結局のところ能力を超えて、その思いの強さによるのです。
「天は自ら助くる者を助く」。事業は他力本願ではうまく行きません。自らの力が足りないにも拘らず、他力を当てにしてやった事業は必ず失敗します。自らのアイデアで自ら行動するからこそ力がつき、そして成功できる力量になった時からうまく行き出すのです。私たちはその「力」をつけるために他力を当てにせず、自らの力で行動します。
私たちはお客様や上司や同僚、その他関係する人の話を真剣に素直に聞きます。そして相手の心を受け入れ、気持ちを把握した上で自らの意見を言うように心がけます。
私たちは良い種は土の中へ埋めます(陰徳)。しかし、悪い種は表に出すようにします。つまり、良い行動については余り表に出さず、失敗や問題などは報告、公開するように心掛けます。そうすれば、いずれ出てくる芽は良いものばかりになるからです。
私たちは一つ一つの仕事に対して「残心」を込めます。残心とは後に続く「念」のようなものです。その仕事が成就できてもできなくても、大きくても小さくても、その仕事に対して「残心」を込めて、将来につながる一件とします。
私たちは簡単にできる、目先の利益だけを目的とした仕事はしません。その様な仕事は最終的には利益に繋がらず、成長もできないからです。逆に苦心した仕事、知恵を絞った仕事はたとえ利益に繋がらなかったとしても、私たち自身は成長できます。苦心した、知恵を絞ったその経験が人を育てるのです。勝負は自らが強くなければ(成長していなければ)勝てないのです。
私たちは自分自身や他の人の時間を無駄に使いません。一つの行動について最小限の人員で行動します。しかし、応援が必要なときは遠慮なく誰にでも応援をお願いしますし、応援を頼まれれば喜んでそれに応じます。
私たちは常にお客様の視点で物事を考えます。しかし、私たちはお客様一人一人の思いを全て把握することはできません。ですから、「私がお客様だったらどうだろうか」と考えるようにします。お客様の視点、お客様の心は自らが持っているのです。
私たちはいい加減な人や嘘をつく人、気に入らない人、苦手な人と接するとき、その人そのものを見るのではなく、その人が育ってきた背景を見るようにします。その人の子供の頃からの生い立ちを想像することで、相手を受け入れられるようになるからです。相手を受け入れられるようになると、自然に関係がうまく行くようになり、自然に障害がなくなります。そして、そのプロセスを繰り返し行うことで、人間の「器」が大きくなっていきます。
史記に「利は智(ち)をして昏(くら)からしむ」と利の害を謳っています。つまり、利益(お金)のことばかり考えていると、頭が悪くなると言っているのです。私たちは物事を思慮する際、最優先に利益を考えるのではなく、ミッション、ビジョンを念頭に置くようにします。そして、その次に経済的に考えるようにします。その事が我々の能力を最大限に引き出すことになるからです。
仕事上のミスやトラブルなど問題が発生したとき、私たちは共に、そして前向きにその問題解決に当たります。それは、その問題が私たちに必要が故に発生するからです。ミスやトラブルを悔やむよりも、その問題から何を学ぶのかを考えます。決して誰かの責任にせず、自分に責任があると捉え、その解決に当たります。そして私たちは問題を讃えられるような風土を醸成します。
中国の呂新吾(りょしんご)という人が書いた、呻吟語(しんぎんご)という本に「凡(およ)そ、人情と近からざるは、即ち行能卓越するも、道の賊(ぞく)なり。聖人の道は、人情のみ。」という言葉があります。私たちはいくら頭がよくても、行動力があっても「情」がない人は決して評価しません。「情」があってこそ人間であり、生きる意味はそこから出て来るからです。