当社は、使用済み太陽電池モジュールのリユース・リサイクルに関する実証事業(以下、「本実証事業」)を開始します。 本実証事業は、環境省が公募した「令和3年度資源循環に関する情報プラットフォーム実証事業」に採択されたもので、当社は、協力企業のイー・アンド・イー ソリューションズ株式会社、丸紅株式会社、株式会社三菱総合研究所と共に、使用済み太陽電池モジュールの効率的な回収、適切なリユース・リサイクルを目的とした情報管理プラットフォーム(以下、「情報管理PF」)を構築します。
本実証事業を通じて構築する情報管理PFは、使用済み太陽電池モジュールの排出時からリユース、リサイクルに至るまでの取扱履歴、検査情報、使用済み太陽電池モジュールのリユース可否判断等の情報を備える機能を有し、ブロックチェーン技術を活用したトレーサビリティや情報の非改ざん性についても検証します。情報管理PFにより使用済み太陽電池モジュールの情報を適正に管理することが可能となり、リユース取引の活性化やリサイクル促進に寄与し、原材料の循環利用、産業廃棄物の埋立処分量の削減に繋がることが期待されます。また、リユースモジュールが新品太陽電池モジュールの代わりに使われることにより、太陽電池モジュール製造時に排出されるCO2排出量も削減され、環境面で多岐に亘る効果が期待できます。
日本国内では、2012年の再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、急速に太陽光発電設備が導入されましたが、今後は使用済太陽光パネルの排出量も加速度的に増加することが見込まれます。使用済み太陽電池モジュールの排出量は、製品寿命を20年とすると、2030年代中頃にはピークとなり、年間約80万トン程度(排出される太陽電池モジュールを敷き詰めると東京ドーム約1,700個分の広さ)に至る見込みです。
当社は本実証事業を通して、更なる再生可能エネルギー資源の価値創造に取り組んでまいります。
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