当社は、N型TOPCon(トンネル酸化膜パッシベーションコンタクト)4.0プロセスを採用した、住宅向け高出力太陽電池モジュールの見積もり設計を2月27日から開始し、4月上旬から受注を開始します。
2050年の国のカーボンニュートラルの実現に向け、東京都は2025年4月より住宅メーカーに対し、新築戸建住宅への太陽光発電システムの設置を義務化する条例を可決しました。また、その他都道府県も各自治体により、太陽光発電システムへの補助金が設けられ、住宅への導入を促進しています。一方で電気料金は年々上昇傾向にあり、太陽光発電システムによる電気の自家消費と、売電収入による電気代の抑制がますます重要視されています。
日本の住宅の屋根は面積が小さく、太陽電池モジュールの出力向上は、限られた設置面積で生活に必要な電力を得るために不可欠となります。当社では、これまでP型セルを軸に、多結晶から単結晶、フルサイズセルからハーフカットセルの移行などで出力を上げて参りました。この度、より出力の向上に寄与するN型セルと、その性能を最大限に生かす製造プロセスのTOPCon4.0を採用した、高出力太陽電池モジュールを提供いたします。N型太陽電池モジュールは、単位面積当たりの出力がP型より高いことに加え、経年劣化が少ない、低照度の発電量が多い等の特長を持ち、生涯発電量が向上いたします※1。
当社はこのN型太陽電池モジュールにより、太陽光発電システムの住宅への普及を後押しして参ります。
■N型太陽電池モジュールの特長
(1)N型TOPConセルの搭載
N型セルに最新のプロセス技術TOPCon4.0を採用。従来のP型セルよりも変換効率が高く、LID(光誘起劣化)と年次経年劣化率が低いという特長を持ち、太陽電池モジュールの生涯発電量が向上しました※1。
(2)優れた温度特性・低照度特性と高信頼性
P型セルに比べ温度係数が小さく、また低照度特性に優れていることから、夏場や曇りの日の発電量が多くなります。加えてバスバーの本数を11本から16本に増やしバスバー間隔を狭めることで、電気抵抗を低減し発電効率を高めました。さらにセルクラックへの耐性やセル内の応力分布の均一化が得られ、信頼性も向上いたしました。
■太陽電池モジュール仕様一覧
型式 |
NER108M435E-ND(D) |
発電面 |
片面発電 |
出力 |
435W |
開放電圧 |
39.26V |
最大動作電圧 |
32.99V |
短絡電流 |
13.97A |
最大動作電流 |
13.18A |
モジュール変換効率 |
22.2% |
サイズ |
1,134×1,722×30mm |
重量 |
21.0kg※2 |
耐荷重※3 |
5,400Pa(表面。積雪、風圧荷重)/2,400Pa(裏面。風圧荷重) |
ケーブル長 |
1,200mm |
フレーム色 |
ブラック |
製品保証 |
15年 |
リニア出力保証 |
30年※2 |
※1. 当社太陽電池モジュール比。
※2. 裏面がバックシートからガラスになったため、P型太陽電池モジュールより重量が増しています。
片面発電モジュールのリニア出力保証期間が従来の25年から30年となりました。
※3. 設置条件によって変わります。詳細は取扱説明書をご参照ください。
本件についてのお問い合わせ先
ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
インフォメーションセンター
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