新年明けましておめでとうございます。

2025年を迎え、再生可能エネルギーの未来に対する責任を再認識し、さらなる挑戦と革新を進めてまいります。私たちが果たすべき重要な役割を真摯に担い、社会に貢献していく所存です。

世界での気候変動に対する取り組みは加速しており、COP28では2030年までに再エネ発電容量を世界全体で3倍にするなど、高い目標が示されました。我が国においても2030年度までに温室効果ガス46%削減を目指し、再エネの電源構成比を36~38%に引き上げる目標を掲げています。しかしながら、再エネ導入は依然として進展が遅れている状況にあると認識しております。

太陽光発電導入拡大における課題として、設置場所の不足が挙げられます。このことから、遊休地の更なる有効活用や蓄電池の併設等による解決が必要です。弊社では駐車場などの未活用スペースを最大活用する、ソーラーカーポートの導入を積極的に進めています。さらに、既設FIT発電所の維持管理と再活用の促進も急務であります。経済産業省が「適格事業者」認定制度の導入を検討しておりますが、FIT制度の終了後にも、安定的な運営を継続できるよう、制度の見直しだけではなく、我々太陽光発電事業者も、創意工夫と技術革新を積極的に追求し、新たな提案を行っていくことが極めて重要です。同時に太陽光パネルのリサイクルを進めることも必要不可欠です。これを実現することが、持続的な再エネ普及を進めるための必須課題であり、私たちの責任でもあります。

弊社は創業当初から、太陽光発電の普及最大化を経営理念として掲げ、部材開発から発電所建設、O&M、リパワリング、リユース・リサイクルに至るまで、設備のライフサイクル全体にわたる取り組みを進めています。変革の時代を見据え、引き続き信念を持って、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

2025年度も皆様と共に新たな進展を遂げていきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
代表取締役社長 伊藤 敦